SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

「必要」は、醜い。

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4か月にわたるリモートワーク生活。前向きな発見も多かったが、なにがいやってリモート会議ほど嫌なものはない。無駄がなさすぎて、つらい。たえまなく会議を入れられてしまい、冒頭に議題を確認して、用件だけ済ませてさっさとさようなら。みんな部屋着だから「今日のシャツはおしゃれですねー」なんてこともなく。たまに背景がおもしろい、子どもが乱入する、といった楽しさはあるものの、用件が済んで物事が進んでいけばそれでいいのか!と叫びたくなる。せっかく宝の山で働けるのに、雑談もできない。偉い人ばかりの会議なんて、馬鹿なことを言えない空気が張りつめていて、息が苦しい。顔が見えていたら、様子を見つつ、そんな空気を壊すいたずらができるのに。エンターテイナーとしての力量が問われている。これは何かの挑戦状だ。この状況で笑いを起こせたら、相当なものだと思う。自分が話すときも、相手は100人以上いるのに、一人も顔が見えないから、ひたすら画面に向かって用件を話す。独り言みたいに話す。間合いはただの沈黙になるので、ひたすら話し続ける。ほんとにもううんざり。


「必要」は、醜い。

 

日々の会議に加えて、異動のタイミングが重なったので、はじめましての小刻みなリモートご挨拶や面談を繰り返し、500回以上はリモート会議をしたと思う。特殊な状況ではあったが、さんざんやってみたからこそはっきりしたことがある。わたしは、本来、無駄だらけ。二度の育児休暇中も、二度とも午後二時のワイドショーを毎日観ていたし、洗濯物は他に誰もたたまないからいつもリビングに積まれて富士山のようだし、家族に強引に誘われないと散歩もしないし、働かなくても暮らせるなら、きっと働かないだろう。怠惰をゆるさない心の狭いリモート会議は、撲滅したい。が、そんなやつがこれからの主流になるなんて。ほんとにもううんざり。

もう少ししたら、「New Normal時代の新しい働き方」を部署ごとに考えなければいけない。無駄、遊び、笑い、おせっかい、ちょっときいてよといった愚痴、空白、ゆるみ、このへんをリアル&リモートどちらの職場でもどうやって自然に存在させることができるか、これが課題だ。高度な知恵が要求されている。

リモート会議は「必ずアポをとらなければならない」のが窮屈だ。ちょっと困ったことや、嫌なことがあったときにわざわざアポをとって愚痴を言う人などいない。愚痴は吐き出してこそすっきりするのであって、一人でため込んでいいことなど一つもない。そういうときは電話だ。電話はアポがいらないから、愚痴には適している。

先日、新しい職場の先輩と30分リモート会議をしたのだが、用件が済んで、最後の1分で、「ちょっとよくない話があるんですけどね、、、」と、あるエピソードを話してくれた。その内容が聴いたことがない種類の恐ろしさとおもしろさで、そこまでの29分何の話をしていたか忘れてしまうほどだった。残り1分で強烈な印象を残すなんて。見習いたい。