SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

タバコ吸いながら健康を語る男

ここ一週間、市販薬を飲んだりやめたりしていたが、どうしても咳が止まらない上に、目やにまで出てきたので、ついに近所の病院に行って薬をもらってきた。転居してから初めて行く病院だが、内科と眼科がセットになっていてちょうどよかった。薬をもらってなんだかホッとした。

昨日と今日はどうしても休めない会議があったが、幸い熱はないので動くことはできる。マスクをして乗り切った。会議が終わって、上司に「風邪?」と声をかけられた。

久しぶりなんです。10年近く風邪ひとつひいたことがなかったのに乳がんになって、術後一年経って、体調も以前より良くなったのに、ひどい風邪をひくとは。でも、この風邪にやられる感覚が久々で、なぜか嫌ではないんです。不思議なものです。

肺のレントゲンは3月に異常なしだったので肺の病気ではないと思います、とまでは言わなかった。大病のあとなので、マスクをしているだけで職場の仲間には心配をかけてしまう。

上司は言った。「それは、体が疲れに対して素直に反応できるようになったということなんじゃないかな。それまでは(がん細胞と闘わないといけないから)緊張していたけど」

体が素直に反応できるようになった

そう!そんな感覚なんです。もちろん医学的根拠は全くないわけだが、私はその言葉にものすごく救われた気持ちになった。優しい人だなあ。

人を前向きに向かせる力のあるこの人の考え方を見習いたいし、こういう上司がたくさんいる職場はおかしなことにはならないと思った。

大病した部下にタバコ吸いながらこんなこと言うなんて、こういうのを「人間力」っていうんだろうな。