SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

人間ドックの恐怖

今日は年に一度の検診の日。

去年のこの検診で乳がんが見つかったので、今年も何か見つかるのではと怖くて怖くてしかたがない。

ここ2週間ほど、よく眠れないのは、Uの受験が迫っていたからではなく、ひとえに検診が近づいてきたせいだ。

これも大病をした人なら誰もが通る道なのだろう。

早期発見のために検診を受けるのだから、

実際この検診のおかげで見つかったのだから、

と自分に言い聞かせても、

どうにもならない。

どうしても怖い。

怖がってもしかたないことを怖がるのは、時間の無駄とわかっていても怖い。

このなんとも言えない鬱々とした感情を抱えて生きていくのだから、いよいよその他の余計な物事は断捨離しないと時間が足りない。

たとえば8年ぶりの小学校の同窓会は、さんざん迷った末、行かないことにした。

前へ進む時間が惜しい。

引越準備も重なるし。

明るいけど早熟で多感かつ生意気で成績がダントツに良い小学生だったので、クラス全員に無視されたことがある。

ばかばかしくてほっておいたら、学級会の議題にのぼり、無視するのはやめようということになって、勝手に事態はおさまった。

くだらない会話をしなくて済むからラッキー、と心の中では思っていた。そのままでもよかったのに。

意地悪な人間の心の闇、

ねたみの根深さ、

周りに流されずつきあってくれる少数派のブレないかっこよさ、

全くめげてなかった私ですら、当時の嫌な奴らのことはフルネームで顔まで思い出せるんだから、世の中のイジメはもっと深刻な傷を負わせるに違いない……など、

小学生にしてたくさんのことを学べた貴重な経験だった。

幸いその後の人生ではそんなばかばかしいことには遭遇しなかったので、あそこで無視されたのはラッキーだったのかもしれない。

もっとも8年前の同窓会で、同じ団地だった子いわく、

当時、彼女が私に対して「学校の勉強もしてさらに塾の勉強もしてるなんて大変ね」と言ったら、私は「学校の勉強なんて勉強じゃないから」と切り返したそうで。まあ私も相当嫌な奴だったのだとは思うが。

ただ、彼らと訣別したくて中学受験した身としては、どうしても会いたいのは担任の先生くらい。なので、先生には別の日に会いにいこう。

かくして憂鬱な顔をした、精神的ひきこもりが誕生する。

それもやむなし。

気にせずわが道をゆくぞ。