SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

電通報2010/3/1 不惑の誓い

ちょうど40歳になった。ここから先は余分な力の抜けた生き方をしたいものだ、と思っていたところ、お手本にしたくなる人を見つけた。バンクーバーオリンピックでスケルトンに出場した越和宏選手だ。

好きな言葉は「適当」。いいかげんではなく、「力を抜く」ことだという。試合前に「これまでの成績から、私が金メダルをとれる確率は非常に少ない、いやいや全く無いと思われています」としつつも、「勝負は最後までわからない。命を懸けて金メダルに挑戦する」と公言していた。

誰だってメダルを取りたい。その自然な気持ちのままに、目標として高く掲げる。できないかもしれないけど、できるかもしれない。どちらも起こり得るなら、プラスの方へ力を注ごう。「45歳だけどすげーなと、若い選手たちががんばる気になってくれる言動をしたい」という意志が、表情からも伝わってくる。

結果は20位。「気持ちとしてはまたオリンピックに出たい。でも限界。次の世代にメダルを取らせるのも、次のゴールドチャレンジ」。余分な力が抜けているから、大事なことを迷わず判断できる。「適当」だけど本気。そんなかっこいいおばさんに、私もなりたい。