SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

中学受験初日

今朝5:00の暗がりでKは私につぶやいた。 「やっと始まるよ。3年待ったから」。 静かな武者震いに、こっちまで震えが来た。目の色が変わったのはこの1カ月だが、3年間の小さな積み重ねが体に詰まっているのだろう。重い。12歳のやたらと重い言葉。 講堂で5時間待つ。ふう。でもここは、BGMの選曲センスがとてもいい。2000人近くの親たちが、それぞれの子どもに感じたであろう「重さ」に圧倒され、待つしかできないもどかしさに小さくなって座っている。ライバルのはずが、同士に思えてくる。我慢できずに見ず知らずの隣の人と機関銃のようにだべり始めた母親もいる。うるさいけど、今日は許してあげる。この状況下で時間潰しにやっているマーケティング検定の勉強が、相対的に軽すぎる。やめようかな、もう。 既に子どもの中学受験を経験した友人や先輩からいただいた激励メッセージが、これまた重みを増してくる。みんなこんな道を通ってきたのね。あっぱれです。 今かかわっているコンテンツ企画も、昨夜まではいいと思っていたけど全然だめだ。このリアルライフの生々しさと比べると軽すぎて軽すぎて、話にならない。平凡な日常生活には、ときどき強烈にドラマティックなことが起きる。見た目はあくまでも地味に静かに進行しているが、生々しく感情を揺さぶられる。TVや映画ができることとは次元が違う。どこを目指すのか、謙虚に、あきらめないで考えるしかない。