SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

電通報2007/12/10 ホリスティックなライフスタイル

先日、「独身的消費」の動向を探るべく、あるDINKSの友人に、何にお金をかけているのか聞いたところ、「自分の身の中に入るものを大事に考えたい」という答えが返ってきた。食べ物や、見て美しいもののことだという。自分の中を膨らませて、生きる力をつけるという発想だ。

例えば、上質な鶏を丸ごと買ってきて煮込む。夫婦二人暮らしだと余る。それを翌日スープにし、さらに次の日パスタソースにして食べきると、充実感を得られるそうだ。

彼女のような人たちを、来年以降新たに注目したい消費者像の一つとして、電通消費者研究センターでは「ホールナイズド・ピープル」と名付けている。商品の「すべて(whole)」を「使いきる」ことをよしとする。「ホールフード」が代表的な考え方だ。食材は一個の生命体としてバランスがとれているので、丸ごと食べれば体にも良い。生ごみが減るため環境にも良い。

できるだけ無駄を排除して、気に入ったものだけを取り入れる。最後まで使いきって土に返す。そうすると、自分の心と体もうまく循環し、プラスの連鎖を生むようになる。だから「衣食住の細かいことに魂が宿る」と肝に銘じて暮らしたい。そう断言する彼女が輝いて見えた。