SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

電通報2006/2/27 曖昧なもの

子供は得てして“素朴な疑問”を発する。「何でまた夜になったの?太陽が月とケンカして負けちゃったのかなあ」などとつぶやく。もし、この段階でネット検索の存在を知ってしまったら、想像力は順調に発達しないだろう。

曖昧なものは曖昧なままでいい、と『東京タワー』の著者リリー・フランキー氏は語る。以前、彼は、自作の絵本に使った「ジャマイカ」という言葉が子供にわからないのではと気になった。そのとき、岡本太郎氏の養女・岡本敏子さんに「あなたのおもしろいと思うことをかけばいい。あなたが子供なんだから」と言われたそうだ。

デザインでも、少し不思議な要素が入っているほうが印象に残る。電通のアートディレクター・本田晶大氏が考案した「Lohas/」というロゴは、土色の「L」から始まり、「o」が木、「h」が草、「a」が水、「s」が空、と五色で構成されている。では、最後にある土色の「/」は何か。

答えは「人」。LOHASな生活にとって大切なモノたちが、土色から始まって土色に戻る、というわけだ。メッセージを理解するまでに「想像タイム」を楽しむことができるような仕掛けは、伝達力を倍加するのである。