SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

電通報2000/11/6 デジタルママ登場

先日ある調査を実施したら、子育て中のインターネットユーザー主婦は、デジタル先端層だとわかった。二人に一人がデジタルカメラを持っており、オンラインショッピングやネットオークションの経験者だ。また、三人に一人がネット接続できる携帯電話を持っている。

この「デジタル・ママ」達は、育児サイトの利用経験を通してインターネットを生活に組み込む技術を体得している。育児サイトは最近急増しているが、単なる情報収集にとどまらず、親同士の育児アドバイスや商品情報の交換の場として活況を呈している。

興味深いのは、「育児サイトで人の役に立てるのがうれしい」という声が多いことだ。育児の世界では、自分が経験したことのすべてが未経験者にとって情報価値を持つため、ちょっとした助言でも感謝され、人の役に立ったと実感できる。

だが、見方を変えてみれば、「人のため」という一見利他的な動機の奥に、実は「自分の存在価値を確かめたい」という利己的な本能が潜んでいる。自分の存在意義を感じられない人生は虚しい。ネットで返礼されるたびに、「有用な存在」としての自信がつく。人の役に立つことは、自分のためにもなるのである。