2015-01-31から1日間の記事一覧
娘が中学生になった。小さいころから押しが弱く、気が利かないのが心配だった。それが自己紹介で、「おとなしく見えるかもしれませんが、言いたいことは言います。だからいろんな面があると感じるかもしれません。特技は水泳、ピアノ、作文。好きなテレビや…
優秀な新入社員や、成績の良い子どもには、つい「頭がいいね」と声を掛ける。だが、この褒め方は、さらなる成長の妨げとなるそうだ。スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドゥエック氏の研究によれば、知性ではなく、努力を褒めた方が伸びるという。「よ…
このところ、節電を意識しすぎて電気を有形物のように感じることがある。電通総研が6月に実施した調査でも、57%の人が「自分がエネルギーを使用しているという実感を強く持つようになった」と答えている。蓄電池、太陽光パネル、HEMS(ホーム・エネル…
人を励ますのに、たくさんの言葉は要らない。体で感じる期待というのもある。息子が小学2年生の頃、野球チームで、監督のノックが自分に対してだけ強烈で、飛びつかないと捕れない球ばかりだ、とうれしそうに話してくれたことがある。「守備がうまいね」と…
ノーベル賞を受賞した鈴木章氏いわく、「資源のない国には人間の頭しかない」。同感だ。でも残念ながらその「頭」は、子どもの頃から自力でジワジワと培うもので、人からもらうことはできない。だから親たちは、子どもを“いい学校”に入れることではなく、ど…
仕事柄、顧客を価値観の違いで分類せざるを得ないときがある。だが本当は、生身の人間をくくってラベルを付けることは好きではない。ギャルやマニアのように、とがったくくりならまだしも、たいていは「こんなふうにくくられたら、嫌だろうなあ」と思う分類…
ちょうど40歳になった。ここから先は余分な力の抜けた生き方をしたいものだ、と思っていたところ、お手本にしたくなる人を見つけた。バンクーバーオリンピックでスケルトンに出場した越和宏選手だ。 好きな言葉は「適当」。いいかげんではなく、「力を抜く」…
この2年ほど、小学生に絵本を読み聞かせるボランティアをしているのだが、子どもたちの興味を引くのは、ストーリーそのものが面白い本ばかりではない。時にメッセージが存在せず、結論も曖昧な、つかみどころのない話に聞き入ってくれることがある。 最近で…